【驚異の優待利回り!】ジェリービーンズ(3070)の優待と経営状況についてやさしく解説
ジェリービーンズで目を引くのはその優待利回りの高さです。
100株6,500円に対して10,000円分のポイントが付与されます。つまり、数字上は優待1回でもとがとれる計算になります。(2026年6月)
しかし、世の中にそんなうまい話があるのでしょうか?
ジェリービーンズの甘い誘惑に乗って良いのか検証してみましょう。
優待(ポイント)
多くの会社の優待で一番優待利回りが高くなるのが100株購入した場合です。しかし、ジェリービーンズは200株購入した方が利回りが高くなるので、今回は200株の優待について解説します。
まずポイントですが、200株(13,000円)だと20,000ポイントが付与されます。150%を超えていますね。
この利回りでも驚きですが、実は半期で20,000ポイント付与なので年間40,000ポイントがもらえることになっています。
さらに200株を1年以上継続保有すると各期+5,000ポイントになるので、年間50,000ポイントになります。約384%という驚異の優待利回りです。(200株の継続保有が必要なので1株残して権利日にだけ200株保有という裏技はできません)
ポイントは株主専用サイトのお買い物に使用できます。
50%までポイント利用可、4,980円以上で送料無料なので送料無料にしようと思ったら2,490円以上の手出しが発生する計算になります。(4,980円未満の場合は送料880円)
優待(クーポン)
200株以上保有している場合は、無料で商品と引き換えできるクーポンももらえます。
家電から3Dアイスまで幅広い商品が対象になっている魅力的な優待です。
ただし、数に限りがあり希望の商品を手に入れるには早期に株主専用サイトにアクセスして注文する必要があります。(2025)
経営状況
こんなに大盤振る舞い出来ているならば経営は上手くいっているのかと思いきやジェリービーンズは厳しい経営状況にあります。
2019年から6期以上営業赤字が続いている会社です。それでも存続できている理由は発行済株式数を見ると分かります。
2019年の発行済株式は1,920,000株に対して現在の発行済株式は83,143,500株となっています。
実に40倍以上です。
つまり、この会社は株を刷って既存株主の分け前を運転資金に変えて存続してきたのです。
ジェリービーンズの祖業である婦人靴は競争や市場環境が厳しく、増資による新事業への投資は必要な事だったかも知れません。
それでもここまで株数が増えてしまうと(発行済株式数が増える前と比べて)株価も上がりにくくなり、株主数も増えると考えると優待に必要な費用も増していきます。※ただし、株主から見ると20,000ポイントでも会社が負担するコストは20,000円とは限りませんから優待の持続可能性は見た目ほど低くないかも知れません。
会社は今期黒字予測を発表していますが、実現しても市場からの信頼を勝ち取るのは容易ではないものと思われます。
韓国アイス事業は現在の収益の柱の一つとなっています。また、水事業(AirQua)など新規事業も展開しており、今後の成長が注目されます。
現在は事業間にシナジーのようなものも見えませんから、それぞれの事業が盛り上がり、グループ全体としての発展が見られると良いと思います。
なお、発行可能株式数は317,776,000なので、今後も希薄化の懸念があります。(現在の発行済株式数の約3倍近い株式を新たに発行できる余地があります)
まとめ
現在のジェリービーンズは希薄化の歴史を考えると優待以外に期待すると危険な株と言えてしまうかも知れません。
優待利回り300%超という数字だけを見ると魅力的に見えます。しかし市場はその数字を知らないわけではありません。それでも株価が低いままなのは、過去の希薄化や事業の不確実性を投資家が警戒しているためと考えられます。
しかし、会社発表の通り久方ぶりの黒字復帰が実現するのであれば面白い局面でもあります。
優待利回りで判断するのではなく、自分にとって本当に魅力的な優待かどうかをよく考え、リスクと照らし合わせながら投資することが求められます。