少額優待を警戒しつつ保有する理由
私は少額優待が好きです。しかし初心者におすすめできるかと言われると難しいです。
率直に言いますと、私は少額優待(以降、少ない金額で優待がもらえる株で特に優待利回りが高いものを指してこの用語を使います)はリスクが高く難しいと思います。
なぜ少額優待は難しいと思うのかという理由(リスク)とそれでも私が保有している理由(メリット)、そしてなぜわざわざこんな記事を書くのかを述べてみようと思います。
リスク
高い優待利回りには理由がある
優待利回りは【優待価値/株価】なので、優待利回りが高いという事は、優待価値が高いか、株価が安いかになります。
優待価値が高いという事は、企業は高いコストを払って優待を維持しているという事になります。
※ただし、優待の内容により必要コストは異なります。(電子優待券を配るものと実際に物を郵送する企業ではコストは異なります)
例えば、優待を廃止や改悪すると人気が落ちて株価が下落し、次回の資金調達等に差し支える可能性があるので優待は極力維持せざるを得ない場合があります。
もちろん理由は一律ではなく、赤字だが大株主である経営者等への利益還元のために換金性の高い優待を実施している場合等も考えられます。
私が紹介している銘柄でも、赤字が続いている企業や、過去に大規模な増資を行った企業があります。
必要なのは、なぜこんなに優待利回りが高いのか考える事です。
また、株価が安いとは会社としての価値が低いと見積もられていることを指します。
株価の数字が小さいだけで時価総額で見ると特段安くないということもありますから、こちらにも注意が必要です。
倒産
少額優待だから倒産の危険があるという訳ではありませんが、少額優待銘柄には赤字の累積等により倒産の危険が相対的に高いと思われる銘柄が多いのが現実です。
少額優待を検討する際は、本業が振るわないために株価が下落し、優待利回りが高くなっている可能性は常に頭の片隅に置いておく必要があります。
この観点から、少額優待投資では「何年で資金を回収できるか」「それまで倒産しないか」「自分が実際にその優待を活用できるか」をシビアに考える事が推奨されます。
優待廃止
業績や事業内容を気に入った銘柄にたまたま株主優待が付いているのなら良いのですが、少額優待では優待を目的に投資する事が多いので、廃止のダメージは大きくなります。
単に優待が廃止されるだけであったり、配当など他の手段で株主に利益を還元してくれるのならば良いのですが、他の多くの株主も優待を目的にしているような場合は廃止のニュースが出ると株が売られますし、赤字企業は配当等は望みにくいです。
メリット
少額で投資できる
投資額が少なければ、倒産しようが優待を廃止しようが実際のダメージは小さいです。
いわゆる一流企業に投資していくつか優待を取ろうと思うと100万円では足りない事も多く、その分資金も拘束されます。
一方で少額優待であれば10万円でいくつもの優待を獲得して株主優待を楽しむことが出来ます。
また、優待利回りが高いと回収までの期間が短いのも良いです。優待という形であっても資金を回収したと思えた状態になるとグッと気が楽になります。
この状態になれば、株価が下がろうとあまり気にする必要はありません。
勉強になる(面白い)
少額優待が少額優待たる所以は様々です。
優待をダシに株主の取り分を新たな株にして資金を集めていたり、一度潰れかけて何とか再生を図っていたり「ドラマ」があります。
バリュー投資や成長株投資で見る、事業のポートフォリオやビジネス環境、業界の先行き、利益の成長···それだけではない世界がここにはあります。
注意喚起
わざわざこんな事をブログにするのは、先頁で書いたように面白いからでもあるのですが、注意喚起の意味合いもあります。
少額優待は難しいです。
赤字から脱して優待をもらいつつ株価上昇の恩恵に預かるという夢もありますが、何年も赤字が続いていたり斜陽産業にある中で爆発的な成長を起こすのは非常に難しいと言わざるを得ません。
素直に成長企業や業績に評価が伴っていない企業に投資する方が期待値は高いと思っています。
しかし、かつての私は損失が怖くて一つの銘柄に大きな資金を投下するのが怖くて少額優待に手を出して優待廃止の憂き目にあったりしました。
初心者ほど気になるが、初心者ほど慎重にならなければいけないのが少額優待だと思います。
まとめ
リスクを認識した上で取り組む分には、少額優待はとても面白いと思います。
問題になるのは株価や優待利回りだけを見て投資して後悔する事です。
当ブログの記事が、少額優待を楽しむ助けになれば幸いです。